クライアント系のOSをXPから移行する対策は順調に進んできたが、最後の難関をどうするか悩んでいた。
我が家のNWでは、必要なデータはファイルサーバに置いて、SAMBAで共有している。
SAMBAを使うことで、WindowsやMAC、iPadやAndroidからもアクセスできるため、不要にデータを分散したり、重複して持っていることもなかった。
しかし、メールだけは別だった。
Windows系は、メーラーに「Becky」を使うことで、メールボックスをSAMBAで共有できたが、他のOSの端末では「Becky」が使えない。
メールボックスを共有するためにはどうするかを考えていたが、MUAをPOPからIMAPに変更すれば可能なのだが、メインサーバの変更が必要・・・
他に良い案が思いつかないし、時間も差し迫ってきていたので、この正月休みの間に、POPシステムからIMAPシステムに移行する作業を実施した。
IMAPには、10年ほど前に出稼ぎでお世話になった某ISPで採用していた「courier-imap」をターゲットとした。
某ISPでの経験が、今になって役に立つとは・・・
IMAPを導入したことで、Linux系の端末やMAC、iPad、Androidの各タブレット端末全てで、メールの共有が可能となった。
現在、私が利用しているISPでは、POPにしか対応していないが、メインサーバーで定期的に「Fetchmail」でメールを取り込み、「Postfix」に渡してホームディレクトリの「Maildir」に配信。
各端末からは、メーラーの設定をメインサーバへIMAPでアクセスするように設定変更するだけで、端末にメールを取り込むのでは無く、メインサーバーのホームディレクトリの「Maildir」配下に配信されたメールを見に行くようになる。
端末が変わっても、常に同じメール情報を共有することができ、理想の環境にまた一歩近づいた。
後、3台のXP端末を他のOSに移行すれば、XP問題も全て解決。