LFS(Linux From Scratch)

我が家のネットワーク上の端末でメインで稼動していた「WindowsXP」の他OSへの移行作業も一区切りつき、何か面白いネタは無いかとWebを眺めていたら、「LFS」なる情報源を発見。

Linuxを最初からビルドして、自分だけのディストリビューションを作り上げる手引きが公開されていた。

最近のLinuxは、どのディストリビューションを選択しても、誰でも簡単にインストールし、即、使用できる環境が出来上がるようになっている。
それはそれで便利だけれど、必要の無いアプリケーションも一緒にインストールされ、立派なGUI環境が用意されているためか、PCのスペックもそれなりに高いものを求められるようになってきている。

自宅のPCは、中古の物件を漁って用意したもので、現在売られているPCと比較すると、格段に低スペックである。
従って、OSの移行にあたっては、低スペックでもそれなりに動作するディストリビューションのLinuxを選定した。

それでも、不要なアプリケーションは、インストール後に改めてアンインストールすることも多々あった。

そんな作業が続いた後でLFSの存在を知ると、俄然、興味がわいてきた。

私が最初にLinuxに出会った頃は、インストール作業やインストール後に使用に耐える環境を作り上げるには、様々な情報誌を調べて手探り状態で行った記憶がある。

カーネルの再構築など、日常茶飯事だったような・・

近頃は、カーネルのビルド等の記事はあまり見なくなったような・・

それだけ、Linuxが完成されたOSになったんだろうけれど・・

早速、先週の日曜日からサイトの手順に従って、母体となるOSにDebianを選択し、本日ついに「Version SVN-20140126」の自分だけのLinuxディストリビューションの起動に成功した。
GRUBは、Debianのを使用し、DebianとLFSを選択して起動できるマルチOSながら、独立して起動したLFSバージョンのLinuxにログインできた時には、流石に達成感があった。

まだ、CUIモードでの環境で、ネットワーク環境にはつながるが、日常的に使う環境にまで育てるには、更に手を加えなければならない。

しかし、それがかえって面白い。
これから、どんなOSに仕上げていくか楽しみになってきた。

シン・クライアント

会社では、いよいよ社員用PCをシンクライアント化するとのこと。

シンクライアント化に向け、各自のPCのメーラーの変更や、保有するデータの整理を指示してきた。

シンクライアントでは、各自に割り当てられるディスク容量が8Gとのこと。

長い間在籍していると、集めたデータがずい分と溜まっていた。
今の仕事では使わないが、苦労して蓄積したデータもあるので、何とか保存したいが、サーバの容量もあって、それも難しい。
結局、昼休みの時間を使って、私物のHDDに丸ごとコピーしてしまった。

コンプライアンスに反するが、LinuxのLiveCDで立ち上げ、コピーツールで30分程度の時間をかけてコピーしていたが誰にも気づかれなかった。

私物のHDDは2.5インチのタイプで、それにUSB変換コネクタでPCに接続。
HDDはそのまま自宅に持ち帰った。

私物の持込は禁止エリアであるが、セキュリティチェックをしている訳でもないし、とても考えられない会社である。

まあ、私も悪さをする訳でも無いし、自宅でゆっくりデータの選別をして、会社情報は消去し、個人用のデータのみ、自宅のサーバに保存するつもり。

周囲の上司や同僚は、私が以前、ISPに在籍していた事も、システム構築やら、運用保守業務を行っていた経歴も知らないらしい。

60歳を越えた契約社員だから、全くの無警戒なので、私には天国状態です。

社内システムも、Windows関連の外部へのアクセスには厳しいものがあるが、Mac系の外部アクセスに関しては、結構、穴があって、外部とのメールでの添付ファイルの送信も可能だし、クラウドを利用したファイルの送受信もできてしまう。

シンクライアントになると、どう変わるかわからないが、それまでは私には何かと都合の良い環境で、密かに楽しんでいる。

自宅pc点検

年に一度の恒例自宅PC点検の実施の指示が会社から有り、1台分だけ報告をすませた。

形骸化した会社情報流出の有無のチェックで、社員は1台しか保有していないと言う前提での点検。

私の様に、PCを趣味にしている者にとっては、複数台(私の場合は20数台保有しているが・・・)保有していても自己申告だから、1台分の報告でも何の疑いも無く、報告書は受理されて終了。

PCの他にも、SDとかUSBとかの記憶媒体もあるのに、それらについての報告は求められていない。

また、古くなったPCを解体処分した後に、HDDが沢山手元に残っており、その中のデータは一切消去していないが、それらの有無についての取り扱いについての指示も一切無い。

したがって、別に点検もやっていないが、会社はどう思っているのか・・・・

まあ、形骸化した恒例行事だから、やってますと言う実績が重要なのであって、実施内容はあまり重要なのではないのだろう。

もし、この後に情報漏洩があった時には、どの様に社会に対して説明するのか・・・

JRとあまり体質的には変わらない会社。
母体が同じ公社だから、それも当たり前か・・・

個人所有PC点検・・・

今年もまた、形骸化した会社方針の個人所有PC点検(勤めている会社の情報の不正保有やファイル共有ソフトの所有の有無)が始まった。

点検の始まりは、過去にファイル共有ソフトによる会社で保有する情報漏えいがきっかけだった。

しかし、点検の方針や方法が現状に合わずに、ただその時期が来ると定例行事のように行われるようになってきた。

私の勤める(と言っても、昨年3月末に定年退職し、4月からは1年毎の契約社員であるが・・)会社は、大手通信会社であり、大会社の例に漏れず、お役所仕事で物事が進められる。

会社で使うPCは、一律WindowsOSのPCである。

そのせいか、個人所有PCもWindowsPCと決めてかかっているようで、点検の方法も、点検に使うツールもWindowsOSが対象となっている。

しかも、各家庭にはPCが1台というのが大前提となっている。

今時、WindowsOSのPCが前提だなんて、点検を指示する組織がいかにいい加減な組織だと思われても不思議でない。

今は、スマートフォンが、点検を始めた時期のPC以上の性能があり、しかも各家庭では、一人一台のスマートフォンを持つ時代だし、タブレットがPC以上に普及しているだろうし・・・

それに、我が家では20台以上もPCがあり、そのOSはUNIXが大半だし・・
我が家の環境は、普通ではないが、会社の方針は、1台のPCの点検時間を1時間として、勤務扱いで点検を指示。

20台も持っていると20時間も自宅で点検するんですかね。それも勤務扱いで・・・
Windows以外のPCは目視点検だそうです。

結局は、点検をさせていると言う実績が欲しいだけなんでしょうね。

もちろん、私は本気で点検はしませんが・・・
数テラのHD容量を持つサーバーの内容を目視点検するなんて、時間の無駄だしね。

WindowsXPサポート終了対策

クライアント系のOSをXPから移行する対策は順調に進んできたが、最後の難関をどうするか悩んでいた。

我が家のNWでは、必要なデータはファイルサーバに置いて、SAMBAで共有している。

SAMBAを使うことで、WindowsやMAC、iPadやAndroidからもアクセスできるため、不要にデータを分散したり、重複して持っていることもなかった。

しかし、メールだけは別だった。

Windows系は、メーラーに「Becky」を使うことで、メールボックスをSAMBAで共有できたが、他のOSの端末では「Becky」が使えない。

メールボックスを共有するためにはどうするかを考えていたが、MUAをPOPからIMAPに変更すれば可能なのだが、メインサーバの変更が必要・・・

他に良い案が思いつかないし、時間も差し迫ってきていたので、この正月休みの間に、POPシステムからIMAPシステムに移行する作業を実施した。

IMAPには、10年ほど前に出稼ぎでお世話になった某ISPで採用していた「courier-imap」をターゲットとした。

某ISPでの経験が、今になって役に立つとは・・・

IMAPを導入したことで、Linux系の端末やMAC、iPad、Androidの各タブレット端末全てで、メールの共有が可能となった。

現在、私が利用しているISPでは、POPにしか対応していないが、メインサーバーで定期的に「Fetchmail」でメールを取り込み、「Postfix」に渡してホームディレクトリの「Maildir」に配信。

各端末からは、メーラーの設定をメインサーバへIMAPでアクセスするように設定変更するだけで、端末にメールを取り込むのでは無く、メインサーバーのホームディレクトリの「Maildir」配下に配信されたメールを見に行くようになる。

端末が変わっても、常に同じメール情報を共有することができ、理想の環境にまた一歩近づいた。

後、3台のXP端末を他のOSに移行すれば、XP問題も全て解決。