道路特定財源に思う

5月からガソリンや軽油などへの課税が復活した。
昨日は滝上へ自動車で行ったのだがどこのスタンドも157円以上を表示していた。
わずか1ヶ月の値下げであった。

自民党だったと思うが、ある政治家はガソリンが安くなると必要以上に消費し、環境に悪影響を与えるとか言っていた人がいた。

北海道のように、結構道路が整備されているのに、滝上までのコースでは道央道が旭川市から先まで延び、旭川・紋別自動車道がかなり工事が進んいた。
旭川から紋別市までは、あまり交通量が多いとはいえず、浮島トンネルが開通してからそんなに交通に不便を感じていなかった。

わざわざ、こんな道路と平行して自動車道をつくる必要があるのか不思議である。

たしかにあれば便利かもしれないが、前述した環境を考えるなら、わざわざ自然を破壊してまで新たな自動車道を造る必要性があるのか疑問だ。

自動車道を造ることにより、CO2を撒き散らしてドライブを喚起するようなものだ。
ガソリン税を安くして自動車による移動を促進して環境を破壊するのとどちらが環境へ与える影響が大きいのか。

森林を破壊して道路を造る方がよっぽど環境に与える影響が大きいと思う。
森林などの自然はCO2を吸収し、大気を自然にろ過するからだ。

道路特定財源があるから必要ない道路まで造ってしまう。
それも何年もかけてである。
これから人口がだんだんと減っていき、ますます地方の過疎化が進む。
高齢化社会になれば、せっかく造った道路も使われなくなり、維持費の収入もそれほど計画通りには得られないだろう。

過疎化が進む地域に利用されないりっぱな道路だけがあって、しかもせっかくの自然が破壊され、温暖化を促進させるだけのように思われる。

本当に地方が必要なのは、立派で一部の富裕層のための道路より、病院と弱者救済のための支援策ではないだろうか。