一昨日(7月8日)、数少ない私の父方の従兄弟が亡くなった。享年53歳。現在の御時世で言うと若すぎる死である。
幼少の頃父親を亡くし、私が滝上に住んでいた頃、しばらくは私の両親の家で、私達兄弟と共に生活をしていた。
従兄弟は2人兄弟で、兄の方は私と同い年。弟は私の弟より1歳年下。とても仲良かった記憶がある。
従兄弟の母親は再婚もせず、一人で従兄弟を育て上げ、今も健在である。
互いに結婚してからは、あまり交流はなかったが、年賀状で互いの近況を知らせあっていた。
アウトドアが趣味の健康な従兄弟であったが、癌を患い、闘病6ヶ月での死であった。
葬儀で死に顔を拝見したが、やせ細ったその顔は、闘病のすさまじさを物語っていた。
従兄弟の顔をさすり何度も名前を呼びかける叔母の姿は痛々しく、見るに忍びなかった。
長寿大国日本。年々、女性の平均寿命が延びるにしたがい、子が親より先に旅立つことが当たり前の様になるのだろう。
葬儀を終えて帰途に就く電車の中で、ひどく感傷に浸ってしまった。