お騒がせメール騒動

過日(3月12日)、私の勤める会社で、全社員とグループ会社の全社員宛てに、私的内容-業務集約に伴う自分の置かれた立場や会社、組合への誹謗中傷-を延々と記述したメールが届いた。

そのすぐ後に、あて先を間違えたので削除依頼のメールが届いたが、最初のメールのあて先は公開されているメーリングリストを使用していることから、どんなに弁解しようとしても、明らかに意図的に全社員に届く事を意識して出したと非難されても、弁解の余地はないだろう。

業務用に会社から貸与されているパソコンを使用し、特定の人宛てに私的メールを会社のメールシステムを使って、業務時間に私的行動を行った。
しかも内容は、前段に記述したように、会社と組合に対する誹謗中傷ととれる内容のメールである。

メールの差出人は、私と同じ業務の社員で、旭川の拠点の社員であるが、この3月末を持って、私が勤める札幌の拠点に業務集約が決まっていた。
この社員については、管理者が1月頃から何処の部所に配転させるか個別対応を行っており、メールが出された日の情報では、本人の希望に添う内容で決まりかけた情報を得ていた。

それが突然、どんな行き違いがあったのかは知りえないが、私の得ている情報と食い違う内容のメールが飛び込んできた。

彼の言いたい事も解り、同情もするが、しかし、彼の取った行動にはただ驚き、私の周囲の社員からは同情の声は聞かれなかった。

おりしも、世間では不況による失業者が増加し、大手企業では正規社員ですら、リストラの対象となっている現実がある。

わが社では、業務縮小であっても、まだ社員をリストラすることはせず、最大限、社員の希望に近い配置転換への対応を行っている最中であった。

過去にも何度か他の業種でも業務量の減少に伴う集約を行っており、中には意にそぐわない転勤を命ぜられた社員も多い。
そうした社員にしてみれば、彼のメールに書かれた内容は、ただの我侭にしか受け取られかねない。

いずれにしても、彼の処遇は良い方向にはならないだろう。

たった一人の社員のとった行動で、どれだけの人達がその対応に追われたことか。
今後の会社の対応が気にかかるが、ただ見守るだけである。