今年も恒例の春闘シーズン。
今年は異例の福田首相がベースアップを後押しするコメントを出したり、経団連も、体力のある企業のベースアップを容認するコメントを出したりしているが、業績好調のトヨタは前年並みの額で妥結するなど、労働者側の期待を裏切る結果となりつつあるようだ。
私の勤める会社では、ベースアップはあきらめ特別手当で交渉しているが、いまだに妥結の見通しがたっていない。
ストライキの高率批准をバックに交渉を重ねているようだが、もう何年もストを決行したことが無い労組なので、今年もスト直前に会社側の回答を容認して妥結するのだろう。
私は、50歳の時に、会社の制度である退職再雇用の道を選択したため、退職前の給料の70%で今の会社で働いている。
基本給はもとより、時間外は週休勤務を行っても、現職社員の70%しか貰えない。
これでは、毎日の生活を慎ましく過ごすしかなく、レジャー等、チョッとした贅沢など到底望めない。
戦後最も長い何とか景気など、一部の富裕層のみが恩恵を受け、大多数の人は殆どが物価高の影響をもろに受けているのだろう。
春闘が終わっても、私たちのような労働者への利益分配は、消費に回すほどの恩恵を受けられないのだろう....